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81病理

真皮における変化
炎症性浸潤細胞
 好中球
 分葉した核を有し,原形質には顆粒。例:細菌・真菌感染,アレルギー性血管炎・持久性隆起性紅斑,Sweet病,ベーチェット病など。
 好酸球
 核は二分葉で「八」の字をしている。原形質には顆粒。例:アトピー性皮膚炎,虫刺症,膠原病,好酸球性膿庖性毛包炎,Wells症候群,天疱瘡,類天疱瘡,木村病,菌状息肉症,ホジキン病
 リンパ球
 原形質が極めて狭い帯として認められる。T細胞,B細胞に分かれるがHE染色による光学顕微鏡では区別できず,免疫抗体法で区別できる。例:各種の炎症
 形質細胞
 核が胞体の一方に寄る。核室内に車軸状の筋がみえる。例:感染症,老人性角化腫などの腫瘍
 肥満細胞
 胞体は大型で楕円形。例:色素性蕁麻疹,種々の炎症,神経繊維腫などの腫瘍
 核塵
 多角白血球の浸潤,破砕で生じた核の破片。例:アナフィラクトイド紫斑
(以下,随時増補いたします)