28発汗異常症
<この項で出てくる主な疾患と簡単な診断法>
汗疱:手のひら,足の裏に汗がたまって,小さい水膨れになったり,そのあとが輪を描くようにむけてくる。
夏の暑いときや風邪などで高熱を出した後,体質的に手のひら・足の裏に汗をかきやすい人に多い。
<詳説>
汗疱
自分が水虫だと思って皮膚科を受診したが,実は水虫でないという患者様の一番多いパターンかもしれません。
水虫かどうかは,顕微鏡で水虫(真菌)がいるかどうかで診断することになります。
(でも,たまにこの汗疱と水虫の合併もあり,面倒だったりします)
なお,痒みや赤みもあれば,「異汗性湿疹」という病名になります。
汗疱だけなら特に治療はいりませんが,気になる場合はウレパールなどの尿素軟膏で角質を溶かすことになります。
異汗性湿疹では強めのステロイドを使います
(手のひら・足の裏は皮膚が厚いなどの理由で,効果も出にくいが副作用も出にくいからです)
むけてくる「かわ」を自分で無理にはがすと悪化するので,むしらないことが重要です。
(以下,随時増補します)